「ラブグラを飲んで死亡することはある?」「女性向けとして販売されているけれど、本当に安全?」と不安に感じている方もいるでしょう。
少なくとも今回確認した国内外の規制当局の公開情報では、ラブグラという製品そのものに限定した死亡件数の公的な集計は確認できませんでした。
一方、ラブグラに表示されている有効成分のシルデナフィルでは、死亡例を含む心筋梗塞などの重篤な心血管系有害事象が報告されています。
ただし死亡報告のすべてで、シルデナフィルが直接の死亡原因だったと確認されているわけではありません。
また海外規制当局が確認した「Lovegra 100mg」にはシルデナフィル100mg/錠と表示されていましたが、表示と実際の有効成分量が異なる違法製剤も確認されています。
さらに重要なのが、シルデナフィルのED治療薬は女性の性機能障害に対する治療薬として承認されているわけではない点です。
米国のバイアグラ添付文書でも、女性への使用は適応外と明記されています。
そのためラブグラの安全性を「女性用として売られているから大丈夫」「死亡例を聞かないから安全」と判断するのは避けるべきです。
そこで今回はラブグラの死亡リスクについて、シルデナフィルの公的な安全性情報をもとに、注意すべきケース・併用禁忌・副作用・個人輸入するときの注意点まで解説します。
ラブグラは死亡リスクや併用禁忌だけでなく、入手方法による違いや個人輸入の注意点まで理解したうえで判断することが重要です。
この記事では、後半で購入方法についても解説しています。
>> ラブグラの購入方法と注意点を先に見る
ラブグラの服用で死亡した人はいる?

ラブグラという製品そのものについて、服用後に何人が死亡したと示す公的な死亡件数の集計は、今回確認した日本・海外規制当局の公開情報では確認できませんでした。
ただし有効成分として表示されているシルデナフィルでは、死亡例が報告されています。
厚生労働省が掲載している米FDAの市販後安全性情報では、シルデナフィルを有効成分とするバイアグラについて、1998年3月下旬の販売開始から同年7月までに、処方後の死亡が123症例報告されました。
ただし、123人がシルデナフィルの副作用で死亡したという意味ではありません。
123症例には外国症例・不確実な情報・実際に服用したか不明なケースも含まれており、米国内で服用後の死亡症例として整理されたのは69例でした。
69例のうち51例には、高血圧・糖尿病・喫煙・肥満・心疾患の既往など、冠動脈疾患の危険因子が少なくとも1つ認められています。
さらに12例では、シルデナフィルとの併用が禁忌であるニトログリセリンまたは硝酸系製剤が使用されていました。
FDAも自発報告だけから有害事象の正確な発生率や薬との因果関係を判断することはできないと説明しています。
また現在の国内シルデナフィル製剤の添付文書でも、死亡例を含む心筋梗塞などの重篤な心血管系有害事象が報告されているとして、使用前に心血管系の状態を十分確認するよう警告されています。
ただし、これらは主に男性のED治療にシルデナフィルを使用した際のデータです。
ラブグラが女性向けとして流通していることを理由に、これらの男性のデータから「女性の死亡リスクは○%」などと推定することはできません。
米国のバイアグラ添付文書でも、ED治療薬としてのシルデナフィルは女性への使用を適応としていません。
したがって、ラブグラについては死亡例の有無だけではなく、そもそも承認された使用方法ではないことや心血管系の状態・血圧・併用薬・含有量まで考えて判断する必要があります。
ラブグラで死亡リスクが高まる可能性があるケース

ラブグラに表示されているシルデナフィルは、血管を拡張する作用を持つ成分です。
国内で承認されているシルデナフィルED製剤では、心血管系障害・血圧・既往歴・併用薬などによって使用できないケースが定められています。
ただしラブグラを女性の性機能改善目的で、使用する方法自体が国内承認された用法ではありません。
その点を前提に、とくに注意したいケースを解説します。
心臓や血管に持病がある
心臓や血管に持病がある方が、シルデナフィルを自己判断で使用するのは避けるべきです。
シルデナフィルには血管を拡張し、血圧を低下させる作用があります。
国内のED治療用シルデナフィルでは心血管系障害があり、性行為そのものが不適当と考えられる患者への投与は禁忌とされています。
国内添付文書では、さらに最近6か月以内に、脳出血・脳梗塞・心筋梗塞を起こした患者も禁忌です。
シルデナフィル発売初期に報告された米国内の死亡69例でも、74%に冠動脈疾患の危険因子が認められていました。
この死亡データは男性のED患者を中心としたものですが、シルデナフィルの血管拡張作用そのものは無視できません。
心疾患や脳血管疾患などの治療を受けている方はラブグラを自己判断で使用せず、服用している薬も含めて医師・薬剤師へ相談してください。
血圧が極端に低い・高い
血圧が極端に低い方や十分に管理されていない高血圧の方も注意が必要です。
日本国内のED治療用シルデナフィルでは、下記に該当する患者への投与は禁忌です。
| 状態 | 国内承認製剤で禁忌となる基準 |
| 低血圧 | 血圧90/50mmHg未満 |
| 管理されていない高血圧 | 安静時収縮期血圧170mmHg超または拡張期血圧100mmHg超 |
またシルデナフィルは降圧作用を持つため、降圧薬やα遮断薬などとの併用によって血圧がさらに低下する可能性があります。
「普段から低血圧だから慣れている」「高血圧の薬を飲んでいるから問題ない」と自己判断するのは避けましょう。
自己判断で過量服用する
ラブグラでは100mgという含有量に、特に注意が必要です。
チェコの医薬品規制当局SÚKLが確認した「Lovegra 100mg」には、シルデナフィル100mg/錠と表示されていました。
一方、日本国内でED治療に承認されているシルデナフィルの用量は、通常1回25〜50mgです。
1日1回までで、服用間隔は24時間以上空けることとされています。
つまり、100mgは日本国内のED治療における1回最大承認量50mgの2倍です。
さらに、ラブグラは女性向けとして販売されることがありますが、女性の性機能障害に対して100mgが適切な用量とする日本の承認用法は存在しません。
米国のバイアグラ添付文書でも、シルデナフィルのED治療薬は女性への使用を適応としていません。
したがって「1錠だから問題ない」「100mgの製品として売られているから100mgが適量」とは判断できません。
ラブグラと一緒に飲んではいけない薬

ラブグラに表示されているシルデナフィルには、一緒に使用すると重大な健康被害につながる可能性がある薬があります。
とくに重要なのが、硝酸剤・NO供与剤です。
シルデナフィルと硝酸剤・NO供与剤を併用すると、双方の作用によって血圧が過度に低下する可能性があるため、日本国内のシルデナフィル製剤では警告および併用禁忌に指定されています。
主な併用禁忌は、以下のとおりです。
| 薬の種類 | 主な薬剤例 | 主なリスク |
| 硝酸剤・NO供与剤 | ニトログリセリン・亜硝酸アミル・硝酸イソソルビド・ニコランジルなど | 過度な血圧低下 |
| 抗不整脈薬 | アミオダロン塩酸塩の経口剤 | QTc延長作用が増強するおそれ |
| sGC刺激薬 | リオシグアト | 症候性低血圧のおそれ |
普段使用している処方薬や市販薬がある場合は、自分で商品名だけを見て併用可否を判断しないようにしてください。
ラブグラの危険な副作用・服用後に注意したい症状

シルデナフィルでは、ほてり・潮紅・頭痛などの副作用が報告されています。
国内シルデナフィル製剤では、心筋梗塞・低血圧・失神なども頻度不明の有害事象として記載されています。
心筋梗塞については、シルデナフィルとの因果関係が明らかになっているわけではありません。
またPDE5阻害薬では急激な視力低下や視力喪失につながるNAIONが外国で報告されており、シルデナフィル服用後およそ1日以内のNAION発症リスクが約2倍となった研究も添付文書に記載されています。
強い異常が現れた場合は追加服用をせず、医療機関を受診してください。
受診時にはラブグラという商品名だけでなく、シルデナフィル100mgと表示された製品を服用したことや服用時刻も伝えると、医療従事者が状況を把握しやすくなります。
ラブグラを検討する際に知っておきたい購入方法

ラブグラを検討している場合は、まず日本で承認されているシルデナフィル製剤とは位置づけが異なることを理解しておく必要があります。
日本国内でED治療薬として承認されているシルデナフィル製剤は25mg・50mgで、医師の処方箋により使用する処方箋医薬品です。
一方、海外規制当局が確認したLovegraはシルデナフィル100mg/錠と表示されており、違法製剤として捕捉された事例もあります。
またラブグラは女性用バイアグラのように紹介される場合もありますが、米国のバイアグラ添付文書ではシルデナフィルのED治療薬は女性への使用を適応としていません。
そのため女性の性欲低下や性的な悩みに対して、シルデナフィル100mgを自己判断で使用することは、国内承認された治療法として扱うことはできません。
海外から医薬品を取り寄せる個人輸入という仕組みはありますが、厚生労働省によると個人輸入は原則として輸入者本人が自分で使用することが前提です。
また一定の医薬品では、輸入確認の手続きが必要です。
女性の性機能や性欲について悩みがある場合は、原因が薬の副作用・ホルモン・痛み・心理的要因・他の疾患など様々であるため、自己判断でラブグラを使用する前に医療機関へ相談することが重要です。
個人輸入代行サービスを利用する場合、価格だけでなく、支払い方法・配送条件・問い合わせ窓口などの違いも確認しておくことが重要です。
個人輸入そのもののリスクや注意点を理解したうえで、サービスごとの違いを比較しましょう。
| サイト | 公式 | 特徴 |
|---|---|---|
| お薬なび | 公式サイトへ |
|
| グー薬局 | 公式サイトへ |
|
| ライフパートナー | 公式サイトへ |
|
| ネットのくすり屋さん | 公式サイトへ |
|
ラブグラを個人輸入代行サイトで購入するときの注意点

個人輸入代行サイトを利用する場合は、一般的なネット通販と同じ感覚で利用しないことが重要です。
厚生労働省は個人輸入される医薬品について、国内で承認された医薬品のように品質・有効性・安全性が確認された製品とは限らないとして注意を呼びかけています。
とくに注意したいポイントは、以下の通り。
- 成分や品質を外見だけで判断できない
- 個人輸入は自分自身で使用することが原則
- 安全性を保証する表現だけで判断しない
成分や品質を外見だけで判断できない
ラブグラでは、商品名そのものを名乗った違法製剤が海外規制当局によって実際に捕捉されています。
チェコの医薬品規制当局SÚKLは「Lovegra 100mg」について、シルデナフィル100mg/錠と表示されていたものの、実際には表示と異なる量の有効成分が含まれていた違法製剤だったと公表しています。
規制当局は使用によって、重大な健康リスクが生じる可能性があると注意喚起しています。
2017年にも同様に「Lovegra」が違法製剤として捕捉され、表示と異なる有効成分量が確認されています。
つまり…
- 箱が本物に見える
- 100mgと書かれている
- 錠剤の色や形が写真と同じ
といった外見だけでは、実際にシルデナフィルが何mg含まれているのか判断できません。
ED治療薬全体でも偽造品は問題となっており、厚生労働省関連の調査では別の商品を装った模造品から表示とは異なる量のシルデナフィルが検出された事例があります。
個人輸入は自分自身で使用することが原則
医薬品の個人輸入は、輸入者本人が自分自身で使用することが原則です。
厚生労働省は…
- 他人へ譲る
- 他人へ販売する
- 他人の分までまとめて輸入する
ことは認められないと案内しています。
そのため…
「まとめ買いして転売する」
「友人の分も一緒に注文する」
「余ったラブグラを知人に渡す」
といった使い方は避けなければなりません。
また自己判断で使用すると重大な健康被害を生じるおそれがある一部の医薬品については数量にかかわらず、医師による処方などが確認できなければ個人輸入できない場合があります。
実際に輸入を検討する場合は、厚生労働省や地方厚生局の最新ルールを確認してください。
安全性を保証する表現だけで判断しない
「100%正規品」「絶対に安全」「女性専用だから安心」といった広告表現だけを根拠に、商品や個人輸入代行サイトを選ぶべきではありません。
そもそもシルデナフィルは、適切に使用した場合でも頭痛・ほてり・血圧低下などの副作用が起こる可能性があります。
さらにラブグラについては、海外規制当局が表示と異なる有効成分量を含む違法製剤を実際に捕捉しています。
個人輸入代行サービスについて確認する場合も広告文だけではなく…
- 配送条件
- 支払い条件
- 運営者情報
- 問い合わせ方法
- キャンセル・返金条件
など、確認可能なサービス情報を見ることが必要です。
また日本で承認されていない医薬品の広告や購入を誘引する行為については医薬品医療機器等法上の問題となる場合があるため、ネットで普通に販売されている=日本で承認された安全な医薬品とは考えないようにしましょう。
ラブグラの死亡リスクについてよくある質問

- Qラブグラは女性が飲んでも大丈夫ですか?
- A
ラブグラは女性向けとして販売されることもありますが、シルデナフィルのED治療薬は女性の性機能障害に対する標準的な承認治療ではありません。
米国のバイアグラ添付文書でも、女性への使用は適応としていないと明記されています。
そのため「女性用として売られているから安全」「100mgが女性の適量」と判断することはできません。
性的な悩みが続いている場合は、自己判断で服用する前に医療機関へ相談してください。
- Qラブグラを2錠飲んだら死亡しますか?
- A
2錠飲んだから必ず死亡するわけではありませんが、100mg表示の製品を2錠服用すれば、表示上は200mgになります。
日本国内のED治療用シルデナフィルの承認用量25〜50mgを大きく上回る量です。
また過量投与に特異的な解毒薬はありません。
すでに多量に服用し、強い胸痛・息苦しさなどが現れている場合は、追加服用せず速やかに医療機関を受診してください。
- Qラブグラとバイアグラを一緒に飲んでもいいですか?
- A
自己判断で併用するのは避けてください。
ラブグラに表示されている有効成分もシルデナフィルであり、バイアグラもシルデナフィルを有効成分とする医薬品です。
Lovegra 100mgとして規制当局が確認した製品でも、シルデナフィル100mg/錠と表示されていました。
両方を服用するとシルデナフィルの総量が増える可能性があります。
また国内シルデナフィル製剤では、他のPDE5阻害薬やED治療薬との併用について安全性が確立していないとされています。
- Qラブグラを飲んだ後に胸が痛くなったらどうすればいいですか?
- A
強い胸痛・胸部の圧迫感・息苦しさなどが現れた場合は、追加服用せず速やかに医療機関を受診してください。
シルデナフィルでは、死亡例を含む心筋梗塞などの重篤な心血管系有害事象が報告されています。
またニトログリセリンなどの硝酸剤・NO供与剤との併用は、血圧を過度に下げる可能性があるため禁忌です。
医療機関を受診するときは「ラブグラを服用した」「シルデナフィル100mgと表示されていた」「何時ごろ服用した」といった情報を医療従事者へ伝えましょう。
まとめ

今回確認した国内外の規制当局の公開情報では、ラブグラという製品そのものに限定した死亡件数の公的な集計は確認できませんでした。
一方、ラブグラに表示されている有効成分シルデナフィルでは、死亡例を含む心筋梗塞などの重篤な心血管系有害事象が報告されています。
とくに注意したいのは、下記のケースです。
- 血圧が極端に低い・高い
- 心臓や血管に持病がある
- 硝酸剤などの併用禁忌薬を使用している
- シルデナフィル100mgを自己判断で使用する
さらにラブグラ100mgについては、海外規制当局が表示された量とは異なる有効成分を含む違法製剤を複数回捕捉しています。
またラブグラが女性向けとして流通していても、シルデナフィルのED治療薬は女性の性機能障害への使用が承認された薬ではありません。
そのため、死亡例の有無や女性用という広告表現だけで安全性を判断せず、成分・含有量・持病・血圧・併用薬・使用目的まで含めて確認することが重要です。
個人輸入についても国内承認薬と同様の品質・有効性・安全性が保証されるわけではなく、商品を他人へ譲渡することなども認められていません。
個人輸入を検討している場合は価格だけを見るのではなく、支払い方法・配送条件・問い合わせ窓口など、サービスごとの違いを確認して比較しましょう。
個人輸入の注意点を理解したうえで比較したい方は、以下から確認できます。
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